特別研究員
佐藤 匠
Takumi Sato
2012年 4月 - 2015年 3月 : 岩手大学大学院 連合農学研究科 生物生産科学専攻 生物制御学連合講座 農学博士
2015年 4月 - 2018年 6月 : 国立研究開発法人 科学技術振興機構 ACCEL ポスドク研究員
2018年 7月 - : 国立研究開発法人 理化学研究所 バイオリソース研究センター 特別研究員
【チームに加わった経緯】
高校在学中に菌根菌の存在を知り学部から博士取得まで一貫して菌根菌の中でもメジャーなアーバスキュラー菌根(AM)菌の研究を行ってきました。
学部時代のAM菌の単離培養、修士・博士時代のAM菌の生理学的試験、そしてポスドク時代の圃場試験の経験を通して、菌根菌の接種効果は安定せず複合的な要因が関与しているため、その共生関係の総合的な理解はまだ十分ではないことと、菌根菌は絶対共生菌であるために利用可能なバイオリソースは非常に限られていることから、基礎的な研究や農業への応用はまだ不十分であり、微生物−宿主共生系の基礎的な研究から農業現場での応用研究までを連結した幅広い研究が求められていることを理解しました。
そのような中、植物-微生物共生研究開発チームのポスドクの募集を知り、AM菌の単離・培養・リソース化、遺伝学、そして生理学などの基礎的な研究から・そして農業現場での応用研究をできる場があることを知りました。そして、公募の結果、このチームに参加することが出来ました。