土壌揮発性有機化合物についてScientific Reports誌に論文が掲載されました

ダイズ圃場の土壌揮発性有機化合物(VOC)のプロファイルを3年間にわたって分析し、土壌の状態の評価指標としての可能性を検討しました。その結果、土壌VOCプロファイルは土壌関連の網羅的なデータセットと強い相関を示し、有効な評価指標になりうることが分かりました。

今回の論文発表は、私たちのチーム設立から主導してきた農業生態系のデジタル化に関する国家プロジェクト(内閣府SIP;内閣府ムーンショット)の研究成果になり、チームにとって特別です。これまでにない規模で圃場試験を進めて、プロジェクトメンバー総出でビッグデータを取得しており、本成果を皮切りに多くの研究成果を出す予定です。今回はその中で、草野先生を中心とした筑波大学メンバーが進めた土壌VOCプロファイルについて発表しました。特に筑波大学の朽方さんと佐野さんがものすごい数の土壌サンプルを分析し、本チームの藤原さんがオミクスデータとの関連解析で活躍しました。今回の研究を通して、若手研究者の成長を間近で感じることができ、私にとってとても良い経験となりました。

プレスリリースはこちら:
https://www.riken.jp/press/2024/20240918_2/index.html

原著論文はこちら:
https://www.nature.com/articles/s41598-024-70873-x

チームリーダー
市橋 泰範
Yasunori Ichihashi