私たちの研究成果に関するプレスリリースを発表しました。今回の研究で特に注目いただきたいのは、筆頭著者である小泉さんの「多数決による意思決定」をオミクスデータ解析に応用するという、斬新なアイデアです。多量のデータが得られるオミクス解析では、わずかな誤差が結果に大きく影響しかねません。そこで、異なる解析手法や視点を組み合わせて“多数決“をとり、より信頼度の高い結論を導き出すという考え方は、まさに目からウロコの発想でした。
このアイデアを思いついた小泉さんのひらめきには、チーム全員が感動し、プロジェクトを大きく前進させる原動力にもなりました。しかし、今回の論文を公表するまでの道のりは決して平坦ではなく、解析手法の検証や論文投稿後の再検討など、想像以上に時間と労力を要しました。それでも小泉さんは粘り強く取り組み続けた結果、ようやく研究成果を発表できたことを、とても誇らしく思います。
多数決の概念を取り入れた本研究が、今後さまざまな農学や医学など様々な研究分野における発見につながることを願いつつ、引き続きチーム一丸となって良い研究成果を世に出せるように頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします。
プレスリリースはこちら:
https://www.riken.jp/press/2025/20250127_1/index.html
原著論文はこちら:
https://www.nature.com/articles/s41598-024-84323-1