動画のご紹介はこちら:
https://web.brc.riken.jp/ja/for_public/video
動画のご紹介はこちら:
https://web.brc.riken.jp/ja/for_public/video
理研バイオリソース研究センター設立20周年を迎え、10月には記念式典およびシンポジウムが開催されます。
当チームからはチームリーダーが登壇します。
理研BRC設立20周年のページはこちら:
https://web.brc.riken.jp/ja/brc20th
記念式典のページはこちら:
https://web.brc.riken.jp/ja/brc20th/ceremony
シンポジウムのページはこちら:
https://web.brc.riken.jp/ja/brc20th/symposium
植物-微生物-土壌の相互作用の可視化に成功。
農業生態系の包括的な理解を深め、品種改良や化学肥料に頼らない持続的な作物生産の実現を目指します。
RIKEN2021 広報誌はこちら:
https://www.riken.jp/medialibrary/riken/pr/publications/annual_report/pr_riken-2021-jp.pdf
近年の異常気象は、地球温暖化が原因の一端となっております。その地球温暖化を促進する温室効果ガスのうち、一酸化二窒素やメタンなどは食糧生産過程で大量に発生します。このため、食糧生産システムの改変が人類の生存に必須の課題となっております。
私たちが参画する「dSOILプロジェクト」では、植物共生微生物や土壌微生物の働きにより土壌中の温室効果ガスを削減し、土壌ー微生物ー植物系による「クールアース」を実現すべく研究を行なっております。
dSOILプロジェクトホームページはこちら:
https://dsoil.jp
2つの共同研究プロジェクトが同時にプレスリリースされました。本チームの得意とする網羅的遺伝子発現(トランスクリプトーム)解析およびバイオインフォマティクス解析を中心に担当しました。
プレスリリース1はこちら
https://www.riken.jp/press/2020/20200807_4/index.html
プレスリリース2はこちら
https://www.riken.jp/press/2020/20200807_5/index.html
人類は様々な農業に関する取り組みにより人口増加を支える食料供給を実現した一方、農地への過剰な施肥により農業由来窒素による環境汚染や土壌の劣化を招いてしまいました。大量生産・大量消費・大量廃棄型社会の弊害が指摘されている今、植物-微生物-土壌の農業環境のバランスを整え、持続的な作物生産を実現する環境共存型の新しい農業が求められていると考えております。本総説では、学術分野の垣根を超えて近年国内で進められている農業現場でのマルチオミクス解析について技術的背景と研究例を紹介し、マルチオミクス解析が拓く次世代農業の姿について論じております。
詳しい内容は、こちらで紹介しております
http://hokuryukan-ns.co.jp/cms/books/アグリバイオ%E3%80%802020年8月号/
植物は固着性の生物のため、体を作り変えながら、環境の変化に柔軟に対応しております。このような現象は、発生リプログラミング(developmental reprogramming)と呼ばれております。今回私たちは、発生リプログラミングの典型的な例として、根粒共生、寄生植物の寄生、傷に応答した再生についてこれまでの学術的な知見をまとめ、公開データを使って比較解析をしました。その結果、上記の共生、寄生、再生は一見形態的に異なる現象なのですが、細胞レベルでは共通なイベントが起きており、さらに同じ遺伝子群(ARFやLBDという遺伝子)が使われていることがわかりました。今後これらの遺伝子を中心に発生リプログラミングの研究が進むことにより、植物ならではの生存戦略の秘密が解明されると期待されます。
詳しい内容は、こちらの総説論文で紹介しております
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpls.2020.01084/abstract
私たちは、農業生態系における植物-微生物-土壌の複雑なネットワークのデジタル化に成功し、これまでは熟練農家の経験として伝承されてきた高度な作物生産技術を科学的に可視化できるようになりました。
本研究成果は、化学肥料に頼らず有機態窒素を活用することで、持続可能な作物生産が可能であることを示しており、環境共存型の新しい農業に向けた持続的な作物生産の実現に貢献すると期待できます。
原著論文はこちら
https://www.pnas.org/content/early/2020/06/03/1917259117
プレスリリースはこちら
https://www.riken.jp/press/2020/20200609_2/index.html
本研究発表は、理研websiteのトップページに加え、日経バイオテク、化学工業日報、福島民友新聞、福島民報、農業協同組合新聞、科学新聞、
生物系特定産業技術研究支援センターのサイトで取り上げられました。
未来の環境や食について今、様々な研究や予測がされているけど、実際は未来になってみないとわからない。でもわからないからこそ「未来が、こうなったらいいんじゃないだろうか?」って言うような希望を考えておく必要があるんじゃないかと思う。
人間が考え得る事は全て実現可能と言われているから。
僕らは毎日毎日、様々な知識を蓄え、植物の共生という分野について考え、「研究」しているけれど、今回だけは頭の中を真っさらなキャンパスにして自由に未来の植物や食料についてのアイデアを思い描いてみました。
今回の取り組みは今から少し未来の2300年の世界植物、食料分野で活躍している架空設定の団体(企業)が一体どんな取り組みをしているかを考えてみました。
パートナーには美術作家の小島和人ハモニズムとアドバイザーとして前川総研の篠崎聡氏を加え、様々な知見を加えてアイデアを考えました。