研究のアウトリーチ活動について考えてみた

近年、研究機関が自らの研究の価値や成果について、地域住民や一般の方々への情報共有を行う「アウトリーチ活動」が重要視されています。
今回、理研BRCの一般公開で使用した映像の企画・制作を担当したロフトワークの黒沼雄太さんと、プロジェクトの振り返りやアウトリーチのこれからについて議論しました。
今回の意見交換を通して、日々私たちが取り組んでいる「研究」という活動について俯瞰的に考えることにつながり、個人的に非常に有意義な時間を過ごすことができました。改めて、関係者の方に感謝申し上げます。
研究者の方も普段あまり考えていない気づきがあると思いますので、ぜひ今回の議論をご確認ください:
https://loftwork.com/jp/project/rikenbrc_movie

チームリーダー
市橋 泰範
Yasunori Ichihashi

チームリーダーがプラネタリーヘルスケア・フォーラムで講演します

本フォーラムは、「健康寿命の延伸」を唱える日本ヘルスケア協会が主催です。医学系の団体が主催するフォーラムで農業関連の話をしてくださいと打診を受けたときは正直驚きました。しかしよくよく話を聞いてみると納得でした。
日本ヘルスケア協会では「野菜で健康推進」「お米で健康推進」「土壌で健康推進」の3部会を持っております。また昨今の地球規模での土壌劣化や温暖化により人類の食や健康が脅かされていることから、人々と地球の健康(プラネタリーヘルス)について学び議論する機会を作りたいという想いから本フォーラムが企画されたとのことです。
招待されている方は、森林総研の藤井先生と産総研の菅野先生です。パネルディスカッションにて先生方と土壌とヘルスケアについて議論します。
医療と農学の融合。いつか着手できたらと思っていたトピックスですが、こんなにも早く考える機会をいただけるとは思っておりませんでした。関係者には感謝の気持ちでいっぱいです。この分野融合は必ず次の潮流になると確信しておりますので、本フォーラムでしっかり学んで、意見交換をしていきたいと思います。

参加登録等の詳細はこちら:
https://planetary-healthcareforum.peatix.com

当日の様子:
https://jahi.jp/未分類/3661/

チームリーダー
市橋 泰範
Yasunori Ichihashi

Frontiers in Plant Science誌で農業生態系のリサーチトピックが始まります

Frontiers in Plant Science誌にて「Unlocking the Diversity and Potential of Plant Microbiomes in Agroecosystems」という農業生態系に関するリサーチトピックが始まります。エディターの一人として市橋チームリーダーも参加しております。
関連する研究をされている方はぜひ投稿をご検討ください。原著論文でも総説論文でも受け付けております。

詳しくはこちら:
https://www.frontiersin.org/research-topics/46651/unlocking-the-diversity-and-potential-of-plant-microbiomes-in-agroecosystems?utm_source=F-RTM&utm_medium=TED1&utm_campaign=PRD_TED1_T1_RT-TITLE

アシスタント
南部 真夕
Mayu Nanbu

理研筑波地区の一般公開が10月15日(土)に開催されます

今年の一般公開は現地参加とオンライン参加のハイブリッド開催となります。
どちらもお子様から大人の方まで楽しめる内容となっていますので、是非ご参加ください!

なお、現地参加は申込みが必要となります。
事前申込受付期間:2022年9月18日まで

理研筑波地区一般公開特設ウェブサイトはこちら:
https://openday-tsukuba.riken.jp/

アシスタント
南部 真夕
Mayu Nanbu

チームリーダーが理研イノベーションセミナーで発表します

理化学研究所の研究成果を新たな事業の創出につなげ社会へ還元することを目指した共創活動の一環として、理研イノベーションセミナーが開催されます。
最近の研究動向として、研究成果からの社会還元が強く求められております。また多くの研究者は任期制という社会的な背景もあり、研究者を取り巻く状況は日々速度感が増しております。
一方で、学術研究や基礎研究には多くの時間を要するため、短期的な研究成果に惑わされてしまうことにより、根幹にある研究力の低下が危惧されております。
このような時代の研究者として、どんな行動をすべきか?模索する日々を過ごしておりますが、その解の一つとして、「学術研究段階の研究においても想像力を逞しくて未来ビジョンを描くこと」が大切だという考えに至りました。
本セミナーでの講演では、私が想像する未来について、企業の方と議論してみたいと思います。

理研サイトでの案内
https://www.riken.jp/pr/events/seminars/20220922_1/index.html

理研鼎業サイトでの案内
https://www.innovation-riken.jp/events/seminar14/

アシスタント
南部 真夕
Mayu Nanbu

成川研究員がオンチップ・バイオテクノロジーズウェビナーで講演します

当チームの成川恵開発研究員が「微小液滴技術を用いた有用微生物スクリーニングプラットフォームの開発」について、ウェビナーで2022年8月4日に講演いたします。
オンチップ・バイオテクノロジーズ社の開発したW/Oドロップレット選抜装置を用いて、農業に応用可能な有用微生物のスクリーニングを行う技術について紹介いたします。
ウェビナーのご登録はこちら:
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_X2FcnxiwS7-TJLUcT9uJdw

チームリーダー
市橋 泰範
Yasunori Ichihashi

日本の研究.comにて、市橋チームリーダーと成川研究員のインタビュー記事が掲載されました

当チームの市橋泰範チームリーダーと成川恵開発研究員が「ミリオン・スクリーニングで有益な微生物を探索!農業にイノベーションを起こす」というタイトルでインタビューを受けた記事が掲載されました。
「農業の問題解決における植物-微生物共生研究」から「研究者になったきっかけ」、「これから研究者を目指す人へのメッセージ」など、幅広い内容の記事になっております。
ご興味のある方は、是非こちらから記事へアクセスしてください:
https://research-er.jp/articles/tieup/view/92

アシスタント
南部 真夕
Mayu Nanbu

チームリーダーが超異分野学会のパネルディスカッションに参加しました

超異分野学会 東京大会2022で開催されたパネルディスカッション「エンジニアリング オブ 複雑発酵 −我が家の糠床は科学技術で完コピできるのか? −」に市橋チームリーダーが参加しました。

リバネス武田さんのモデレーターのもと、協和発酵バイオ株式会社の橋本執行役員と株式会社BIOTAの伊藤代表取締役とともに発酵のエンジニアリングの可能性について熱い議論が繰り広げられました。発酵を切り口に、テクノロジーや未来予想の話に展開しました。

当日の議論の抜粋がこちらから確認できます:
https://media.lne.st/contents/hic-tokyo202203-session5

アシスタント
南部 真夕
Mayu Nanbu

「KYOTO STEAM」が生み出したコト

「Photo:Mugyuda Hyogo」

芸術家の川松さんと本チームとのコラボレーションから、ユニークな作品が生み出されました。
今回「アイデンティティ」をテーマに、全体から切り取って分解する科学的アプローチと対象の内部に入り込んで内側から眺める芸術的アプローチの融合により、ある植物学者の妄想を主軸とした物語が紡ぎ出され、インスタレーションにより表現されました。


「Photo:Mugyuda Hyogo」

サイエンスとアートの融合というと、科学者が何らかのモノを提供して芸術家がそれを使って作品にするというスタイルが多いのですが、今回のコラボレーションは制作期間の半分以上を芸術と科学の背景にあるコトの議論に費やし、新しいタイプの融合作品になりました。
事務局の担当者からは「新しいコラボレーションの形であり、真にユニークな作品である」、美術館館長からは「アートと産業や研究がお互いに寄与し合い、その運動が持続し加速していくことが理想である。(略)上記の関係の構築の困難を糊塗することなく、その困難さに誠実に向き合ったところがすばらしかった。」とご講評をいただきました。
今回の作品の紹介とともに芸術家の川松さんと本チームの市橋の対談が動画になりました:
https://youtu.be/uq6zq6Ked2g

チームリーダー
市橋 泰範
Yasunori Ichihashi